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ChatGPTとは何か。活用方法や注意点などわかりやすく解説します。

ChatGPT

ここ数年、人工知能(AI)の分野は急速な発展を遂げており、私生活だけでなくビジネスの場でも活躍の幅を広げています。特に自然言語処理分野の進化が目覚ましく、2022年11月にOpenAIが発表した「ChatGPT」は高度な技術と使いやすさから瞬く間に注目を集め、公開からわずか5日で100万ユーザーを突破しました。

主要SNSサービスのユーザー数100万人達成までの日数

本記事では、そんな世界的にも話題となっている「ChatGPT」について紹介します。

目次

Chat GPTとは?

ChatGPTはAIの研究開発を行う非営利団体OpenAIによって開発されたAIで、自然な会話形式で回答が得られるチャットサービスです。 ビジネスの場でよく活用されているQ&A形式のチャットボットとは異なり、まるで人間のように間違いを認めたり、指摘したりすることができます。
また、ChatGPTは事前に学習した膨大なテキストデータの中から与えられたキーワードに応じたテキストを生成します。人間と話しているような自然な文章が生成されるように訓練されているため、非常に精度が高く、世界中で爆発的に広がっているのです。

なぜ今話題なのか?

ChatGPTが話題となった理由には以下のことが考えられます。

人間のような会話形式でやり取りできる

ChatGPTには会話の記憶能力があり、現在の会話から約3,000語を参照できます。
保持能力に上限があるものの、前半の会話を記憶した上で会話が続けられるため、人間のような自然な会話が可能です。また、回答の精度が高くユーザーから高い満足度が得られていることが話題となっています。

無料で使用できる

ChatGPTは基本的に無料で使用できます。精度の高いAIが無料で体験できるならば試したいと思う人は多いでしょう。
2023年2月には、日々利用者が増え、アクセス数が増加した影響でレスポンスが悪くなっているため、月額制の有料プラン「ChatGPT Plus」が発表されています。ピーク時でもアクセスしやすくなり、レスポンスの時間も短縮されています。加えて、有料プランでは新機能などが使用可能です。 月額料金は20ドル(約2,500円)で、まずは米国からスタートするようです。

既存のアプリに組み込める

ChatGPTはAPI連携で呼び出すことで、既存のアプリに組み込むことができます。
ただ、API連携に関しては使用量に応じて金額が増える有料プランのみであるため、使い過ぎには注意が必要です。

なぜ『便利』なのか?

chatgpt-ui

ChatGTPは、使い方によってはしりとりで遊べたり、プログラミングやデバッグが出来たり、音楽、小説、脚本、詩、歌詞や作文を作ることができ、幅広い機能を持ち合わせています。また、試験問題を解くことができ、人間の平均と同等以上の回答が可能です。2023年2月には米国の医師資格試験の合格ラインに到達しました。例を交えながらChatGPTの便利な機能を説明します。

多言語対応

ChatGPT自体の言語設定は英語ですが、日本語で質問すると日本語での回答が来ます。他にスペイン語やイタリア語といった欧州諸国の他、中国語、韓国語、タイ語などのアジアの言語にも対応しています。
翻訳も可能で、他国とのコミュニケーションをとる際にも役立つことが期待されます。

プログラミング

プログラミング言語と機能要件を指定するとその条件に応じるようなコードを出力します。また、作成したコードのレビューやバグの検出、システム開発の要件定義などの回答も可能でエンジニアの仕事に役立つことが期待されます。

アイデア生成

テーマ、キーワードを設定することでその条件にあったテキストを出力します。企画・立案の際に役立つことが期待できます。

要約・添削

記事やコラムを指定文字数内に要約することが可能です。また、文字の誤りの指摘や言葉の言い換えも可能で添削機能もあります。会議の議事録、稟議書といった文書作成での活躍が期待できます。

Chat GPTの注意点は?

ここまでの内容では非常に便利でメリットが多いChatGPTですが、当然ながら懸念となるデメリットも存在します。

情報の正確性

ChatGPTはネット上にある多量なデータをもとにテキストを生成しております。また、ChatGPTに使用されているモデルGPT-3.5は、2022年初頭にトレーニングを終えたもので、それ以降の情報は持ち合わせていません。
そのため、ソース元にないキーワードに対しては事実と異なる回答をせざるを得ません。仮に、それに気づかず多量な記事作成をしていた場合、フェイクニュースを量産してしまう危険性があります。
流ちょうな回答でもっともらしいと思わせますが、そのデータが正しいかどうかの判断、ファクトチェックが必須になります。

データバイアス

元となるデータの中には少なからず人種、性別、文化などの偏見を持った内容もあります。
ChatGPTが回答の際にそういったデータを参照すれば、ある特定のユーザーに被害を及ぼす危険性が潜んでいます。今後、改良が進んだとしてもそういった偏見のある回答を完全に避けることは困難だと思われます。

サイバー犯罪への利用

テキストを生成することを得意とするため、フィッシング詐欺に利用された例も報告されています。
また、プログラミングコードの生成もできるため、サイバー犯罪のハードルが下がりマルウェアの被害が発生したとの報告もあります。犯罪に利用しづらい設計にすることが、開発者側の課題の一つだと考えられます。

プライバシーに関する問題

ChatGPTの利用規約に記載があるように、ユーザーとのやり取りは、ChatGPTの改良のためOpenAIに無償で提供しなければなりません。そのため、個人情報や企業情報などの機密情報を入力した場合、今後の回答で利用され、情報漏洩の危険性があります。入力をする際は確認を怠らず、十二分に気を付けなければなりません。

教育現場への影響

教育現場ではレポート作成や読書感想文などの宿題がありますが、ChatGPTを利用することで、宿題で得られる思考力、解決力を養う機会が損なわれてしまう危険性があります。ただ一方で、ChatGPTを教材として慎重に教育現場で採用すべきという意見もあり、その取扱いについて話し合いが行われているようです。

今後の展望

OpenAIとパートナーシップを締結しているMicrosoftは、2023年1月に複数年にわたって100億ドル(約1.3兆円)を出資することを発表しました。このことからChatGPTの期待度は依然高く、引き続き改良され続けることで、よりリアルなAIアシスタントの構築が期待されます。
また、Microsoftの検索エンジンBingにChatGPTの機能を搭載することも発表しました。現在検索エンジン界の中で約90%のシェアを誇るGoogleを超える可能性が十分にあることから、Googleの経営陣は「コードレッド(非常事態)」を宣言しています。今後の動向に目が離せません。

まとめ

本記事ではChatGPTの概要、機能、注意点、展望ついてお話ししてきました。便利な機能が多く私生活やビジネスでの活躍が期待されるChatGPTですが、正確性、バイアス、犯罪に利用等多くの課題も抱えています。
一方でユーザーの問いに対して高速で広範囲に回答をすることが出来るというこれまで考えられなかった内容のサービスが生まれました。このChatGPTは税務関連の質問をしても、一定レベルの回答をしてもらえます。
これは表層的なアドバイザリーサービスは、テクノロジーに代替されてしまうことを意味します。
士業を始めとする専門サービス業従事者は、AIが導けないような高度な専門的判断を必要とする業務に対応できる知識と経験が必要となることでしょう。今後もChatGPTを始めとするAIテクノロジーの発達には目が離せません。

ChatGPT

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